12年目の現役保育士にして2児の父。保育園では、1000人の園児の父。
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こんにちは、みっち先生です@childminder7です!
こどもの楽しい見方/味方してますか?
夏になると流行る病気って知っていますか?
プール熱、ヘルパンギーナ、手足口病などが有名ですよね。
名前は聞いたことがあるんだけど、どんな病気なんだろ?
保育園には登園していいの?
薬はどんなものがあるの?
という疑問を持っている方もいると思います。
今回は、夏の代表的な感染症の中から手足口病を取り上げ病気の特徴、症状、治療法、保育園登園はいつから?などについてご紹介していこうと思います。
私も保育士になりたての頃にクラスの子が手足口病にかかり、実際に症状を見るまでは、どんな病気なのか詳しくは知りませんでした。
また、わが子が実際に手足口病にかかった際に、薬はあるのか?食事はどんなものを食べればよいのか?保育園にはいつから登園できるのか等を悩みました。
そんな経験を記事にすることで、一人でも多くの方に手足口病はどんな病気なのか、どのように対処すればよいかを知ってもらえればと思います。
わが子が夏の感染症にかかる前に予防法や対処法などを勉強しちゃいましょう!
目次
手足口病は、ウイルス性の感染症です

手足口病は、6月から8月にかけて大流行するウイルス性の感染症で「エンテロウイルス」や「コクサッキーウイルス」というウイルスが原因で発症する病気です。
簡単に特徴をまとめたいと思います。
・手足にプツプツと発疹が見られ、口の中には口内炎が出来る
・発熱をともなうことがある
・複数のウイルスが原因となって発症するので、良くなってもまたかかる可能性がある
手足口病の症状を詳しく解説

ウイルスが体の中に入り発症するまでの潜伏期間は3~6日程度と言われています。
口の中に口内炎が出来たり、手のひらや足の裏、足の甲、すねなどに水疱性(みずぶくれ)の発疹が出来、発熱を伴うこともあります。
水疱は、かさぶたにならないで、1~2週間で治ってしまう事が多いです。
水疱は特に大きな問題はないのですが、口の中の水疱がつぶれた後に出来る口内炎が酷い場合は、食事がまともに取れないこともあります。
と保育園に登園できない理由として、発熱もありますが、食事が出来ない事が主な理由になります。
手足口病にかかったらどれくらいで治るのか、発疹があっても保育園に登園してよいか?

病気の始まり頃に発熱を伴うことがあり、「風邪かな?」と思われがちですが、手足に発疹が出て、口の中にも口内炎が出来ることから、手足口病であることがわかります。
結論から言えば、手足口病は熱がなければ保育園に登園しても良いと言われています。
発熱も比較的早めに落ち着き、全身の健康状態が良ければ、治ったとみなされ、登園、登校しても良いとされています。
では、なぜ発疹があっても熱がさがれば登園、登校ができるのでしょうか?
それは、インフルエンザ、みずぼうそう、おたふくかぜの様な学校などで予防すべき伝染病に指定されていないからです。
熱が下がり、食事が取れて機嫌もよければ、体の発疹があっても登園、登校が出来るとされています。
また、保育園では、特に0~3歳くらいのお子さんは、口の中に口内炎が出来、食事が取れなかったり、水分補給が出来ないと脱水症状を起こしやすいので、普段と同じ食事がとれるようになる事を登園の目安としている事が多いです。
・熱が下がってから24時間たっている
・普段と同じ食事がとれている
・十分に水分補給が出来る
手足口病の予防方法は、しっかりと手洗い、うがいをすること

手足口病は、手や指についたウイルスやくしゃみ等のひまつ感染でうつることが多いです。
感染を予防する予防接種などはなく、周りに手足口病にかかってしまった人がいる場合は、以下の様な対応をすると良いでしょう。
・お子さんは、手洗い、うがいをしっかりと行う
・唾液にもウイルスが含まれているので、0歳~3歳くらいの乳児期のお子さんは、おもちゃをなめてしまう事があるので、多くの方が利用する施設のオモチャなどに注意する
・わが子が手足口病の場合、便の中にもウイルスが存在するので、おむつ交換後は、手洗いをしっかりと行い、手の消毒をする
手足口病にかかってしまった時の対処方法

わが子が手足口病にかかってしまった時の対処方法を解説します。
手足口病の症状に効くお薬はありません。
細菌が原因の病気には抗生剤がききますが、手足口病はウイルスが原因なので抗生剤では効果が無いのです。
ウイルスの中でも、インフルエンザ、水ぼうそう、ヘルペスの3つには抗ウイルス薬というお薬があるのですが、手足口病にはないので、お子さんの自然治癒能力(自然に回復する力)を回復させることが大切です。
基本的には、対処療法と呼ばれる体を元気にすることをすれば、回復も早くなるでしょう!
・口の中に口内炎が出来て、痛むことが多いので、食事はすっぱい、からいなどの刺激の少ないものを控える
・脱水症状にならないように、水分補給をしっかりとする
・落ち着ける場所で体をしっかりと休める
手足口病の時は、何を食べればいいの?
手足口病にかかると口内炎ができてしまい、症状がひどいお子さんだと唾を飲み込むだけで、痛がって泣いてしまうこともあります。
口の中が痛く食事や水分補給ができないと、脱水症状になってしまうので心配ですよね?
ここでは、手足口病の際に食べやすい食事を紹介します。
・刺激が少なく柔らかいもの
・アイスクリーム
・ゼリー
・プリン
・そうめん
手足口病の際は、痛がって食事ができない場合は、無理をして食べる必要はありませんが、脱水症状予防のために水分補給はしっかりとしましょう。
少しでも食事をすることができれば、刺激の少ないものを少しづつ食べるようにしましょう。また、柔らかい食材だと、口内炎に触れることなく痛みの発生を抑えられます。
少量で高カロリーの食材であるアイスクリームやゼリー、プリンなどがおすすめですが、甘いものだけでは、、、とうママには、そうめんをおすすめします。
柔らかくて刺激もすくないので、口内炎があっても食べやすいです。つゆは普段より多めの水で割ることで刺激も抑えられ調節できて便利ですよ!
まとめ 熱が下がれば登園は可能だけど、お子さんの様子をみて判断しましょう

夏の代表的な感染症と言われる手足口病ですが、その理由は毎年大流行することにあると思います。
熱が下がってしまえば、保育園にも登園でき、重症化もしにくいので他の病気と比べると、深刻度は低いように感じますが、まれに髄膜炎や高熱、嘔吐などを伴うこともあるので、症状が見られたらかかりつけの小児科に受診してくださいね。
基本的には、しっかりと手洗い、うがいの習慣を身に着けて、病気にかからず、夏を楽しみましょう!!